母の味よりスガキヤラーメン。
高級フレンチよりスガキヤラーメン。
入社日までもスガキヤラーメン。
誕生日に食べたいものなに?と聞かれても即答で『スガキヤラーメン!』と答えるほど、スガキヤラーメンを愛している私。そんな私は最近スガキヤラーメンを食べに行ったとき、クレームを出してしまいました。スガキヤラーメンに対する溢れんばかりの愛情ゆえに爆発してしまった感情。
愛って怖いですね。
【特製ラーメン大盛り+メンマ+肉を注文】
その日、いつも通りの朝を迎えた私は近所のスガキヤラーメンに直行しました。私は朝、昼、夜、スガキヤラーメンでも満足できるほど生粋のスガキヤっ子。
スガキヤラーメンのことを考えるだけでも胸躍ります。今までどれだけの回数スガキヤラーメンを食してきたことか。子供の頃母親が小さな小皿に子供用サイズラーメンを作り、私に取り分けてくれていた記憶がすぐさま思い出せるほどスガキヤラーメンへの愛は深い。なんならスガキヤラーメンも私を愛していると思う。
スガキヤラーメンに到着した私は高ぶる気持ちを抑えながら(一応大人なので)レジに並びます。
頼むメニューはいつも決まって、
『特製ラーメンの大盛りに肉とメンマをトッピング』
店員さんは時々この注文を聞いて『・・・???』という顔をしてくる。
大盛り+肉+メンマのトッピング。
特製ラーメンの時点で肉もたまごも増えているのにも関わらず、
肉とメンマをトッピングしようとする私に奇異な目を向ける店員さんは少なくない。
しかしながら今回の店員さんは、
「かしこまりましたぁ!!」
と、市場の兄ちゃんかってレベルの声量で対応してくれるイケメンだった。イケメンじゃなかったら店長に叩かれるレベルの声量だったよほんと。
でも対応は素晴らしい!ニコニコ笑顔で『ショッ!ショー!オマチクダサイ!』と叫ぶ彼はやる気に満ち溢れていた。なぜスガキヤラーメンに就職したんだ君は。
気持ちの良い気分で美味しいラーメンを食べれる幸せ!数分後に私の前に現れるであろう『特製ラーメンの大盛り+肉+メンマのトッピング』に私の期待は最高潮に高まっていた。付き合いたての彼女が終電を逃した時くらい興奮していた。
~回想~
スガキヤラーメンへの愛情語りはまだ続きますのであしからず。
『特製ラーメンの大盛り+肉とメンマのトッピング』
私はこれほどまでに美味しい食べ物にこれまでの人生で出会ったことがない。
高校生になり、お小遣いがアップし、自分の好きなものが食べられるようになった頃、友人とよくいくフードコートにあるスガキヤラーメン。「ちょっと贅沢してみようかな。」そんな気持ちで『特製ラーメンの大盛り』を注文したのが始まり。最高にうまいと感動しそれから『特製ラーメンの大盛り』ばかりを食べる日々が続きました。しかしながら人というのはとことん欲求の塊なのですね。最初のうちは大盛りラーメンというだけで満たされていた気持ちも、毎日のように食べ続けるうちにそれが当たり前になってしまったのです。
食欲盛んな16歳の肉体にとって
『特製ラーメン大盛り』だけではどこか物足りない。
スガキヤラーメンはミニ丼などを用意してセットメニューを作り出すことで、大人でも満腹になれるように気遣ってはくれているが、私はミニ丼が好きなわけじゃない!!
ミニ丼を追加して食べようとはどうしてもどうしてもどうしても思えなかった。どうすればいいのか・・・。
器の大きさもあるから大盛り×2というのは厳しいのではないだろうか?どうすればもっと、もっと、もっとスガキヤラーメンの美味しさを堪能しつつ、おなかを満腹にすることができるんだろうか・・・。スガキヤラーメンに行くたびにこんなことばかり考えていました。だいぶ気持ち悪い高校生ですね。
そしてしばらくして私は、
なんの躊躇もなく「ちょっと話があるので」と伝え、店長を呼んでもらった。
高校生の行動力ってほんと怖い。
『スガキヤラーメンがめっちゃ好きなんだけど、特製ラーメンの大盛りでもどこか物足りないんです。もっと美味しく沢山食べる方法ないですか?』
アホみたいな顔をしてアホみたいな質問をする私に対して、その時の店長は尋常じゃなく優しかったと思う。
ミニ丼シリーズがあることや、食後のデザートでアイスを食べるとラーメンの塩分とあいまってこれまた絶品なこととか、トッピングができることとか、かなり全力で説明してくれた。あの店長がいたからこそ、私はスガキヤラーメンに通い続けているといっても過言じゃない。
その時は「熱い太った店長だな。」としか思ってなくてごめんなさい。
そして『熱い太った店長おすすめコース』として肉+コリコリ食感がたまらないメンマを特製ラーメンの大盛りにトッピング、食後に時間があるときはクリームぜんざいという完全無欠のコースが完成した。
【特製ラーメン大盛り+メンマ+肉がきた?】
そして待ちに待ったベルがなる。13番ベル。13日目のジェイソンだろうが私の高まった気持ちには敵わない。何を言っているのかわけがわからない。
「おまたせしましたぁ!」
相変わらずの声量。しかもこちらを見て輝く白い歯をむき出しにニカッ。数々の女の子を落としてきたであろうそのイケメンフェイス。休憩中のサラリーマンが集まるイメージのスガキヤラーメンになぜ就職したのか本当に疑問がよぎるがそれはおいておこう。
席についた私は早速、コリコリとした食感のメンマを求めて・・・。
ん???
メンマが少ない?
いや、無い。
ってかもう肉も数枚しかない。
ってかもう大盛りですらない。
気が付かなかったけど卵すらのってない。
うん。通常ラーメン。
イケメエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエン!!!!!!!
スガキヤラーメン以外の店なら注文と違うものが出てきても一切気にせず、『ああ、こーいうときもあるよな。しかたなし。』ってなる私ですが、このときばかりはもう期待を裏切られたショックでイケメンに詰め寄ろうとしました。
しかしながらイケメン店員さんは別の店員に変わっていた。
レシート受け取ってなかったせいで、『ホントにそんな注文した?』って顔までされ、
『毎回頼ムのコレ!ヨククルノココ!』
ってことを全力でクレームしてしまった。
さっきの回想ほどは語ってないけど、結構な熱量で。
スガキヤラーメンではいつもこれを頼むんですよ。むしろこれ以外は頼まないんですよ。レジ見返してみればわかるんじゃないんですか?13番のベルになんて注文が入ってました?え?通常ラーメンで入ってる?イケメンな店員さんが注文とってくれたんですけど?え?さっきあがった?聞いてくる?いやほんともうはやくして!とりあえず!いいから!もう追加でお金はらってもいいから!早く食べたいの!!
めっちゃ冷めた目をされました。
【まとめ】

私がスガキヤラーメンで愛を叫ぶ姿は、
世界の中心で愛を叫ぶのあの人と同じ位の熱量だったでしょう。
感動はされませんでしたが。
まとめるとスガキヤラーメンは最高ってこと。
『特製ラーメンの大盛りに肉とメンマトッピング』
みなさん、一度試してみてはいかがでしょうか。
最後まで閲覧アリガトウございました!
~今日の迷言~
愛深きゆえに。